ホロとロレンスの恋模様な3巻目【620円】

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)

狼と香辛料 (3) (電撃文庫)

ホロがもう少し素直に、ロレンスがもっと単純に行動すれば、すぐに解決したはずの諍い。その「ボタンの掛け違い」から誤解したまま行動するロレンス。都合良すぎる人物配置はいつものことなんですが、ホロを失うかもしれないというロレンスの焦燥がほど良い緊張感を生み出し、今までで一番面白かった。今回の被害者アマーティは特に悪人というわけでもないのに、ひとり被害を食らって可哀想でしたが。ただホロに惚れただけなのにw


このシリーズ、儲け話を面白おかしくという捉え方で読んでいましたが、ロレンスとホロの恋模様がメインなんだと3巻目にして気づきました。まあ「人と神が番になった話はあるのか」というディアナへの質問をホロに聞かれていた時点で、ロレンスの負けは決まったようなもんですが。