とある飛空士への追憶【680円】

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

ネット上でチラホラ評判を見かけたので、試しに購入、読了。皇太子の許嫁を水上偵察機に乗せ1万2千キロの海上翔破、という名のお姫様と一般兵士の逃避行。二人の接近が急すぎたり(せめてあと1日分、またはイベントがあれば)、空戦の展開にやや物足りない感じを受けましたが終盤の展開は良かった。別れのシーンは何度も読み直しました。
終章での「作中」の『著者』が「この展開は読者の想像にお任せ」という件は、最初に読んだときは蛇足に感じたけど、これはつまり「作者自身も二人の今後を(内々にも)考えていないから後はご勝手に」という公認許可が出た事なんでしょうかね。まあ許可されようがされまいが、妄想は勝手にしてしまうんですが。当時の生き残りは千々石なのかなぁ。
身分違いの恋愛ということで「ローマの休日」を連想し見直したくなったけど、あちらのラストはどうなったんだっけか。あとで借りてこよう。