amazonで3,931円

リンダリンダリンダ [DVD]

リンダリンダリンダ [DVD]

過度な演出もなく妙なメッセージ性があるわけでもない。スーパースターが登場する訳でもない。普通の女子高生4人組が、文化祭でブルーハーツを演奏するまでの3日間の物語。舞台となった学校や友達の部屋の描写がとてもリアルで、見ていて自分の学生時代を思い出してしまう。特別なイベントなんてほとんど無かったけど、くだらない会話に付き合ってくれる友達が隣にいて放課後には友達の家に集まってゲーム三昧、平凡ながらも貴重な日々だったんだなと。
監督と脚本家のオーディオコメンタリも設定の裏話など聞けて面白い。でも、できれば主演の香椎由宇前田亜季もコメンタリに参加してもらって、役者側の話も聞いてみたかったかな。付録のブックレットではスウィングガールズからの影響や相似点の事が書いてありましたが、映画ウォーターボーイズの焼き増しに過ぎず、しかも盛り上げるためとはいえ強引な展開が鼻についたスウィングガールズよりは、脚本や美術の完成度の高さで本作が上だと思います。