620円

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)


⊂⌒⊃。Д。)⊃カジ速≡≡≡⊂⌒つ゚Д゚)つFull Auto | リーマンのまだまだ新人なライトノベル作家だけど質問ある?
にて新人ラノベ作家さんが推していたので読んでみました。


人の心を読むことに長け相手を手玉に取る老獪さを持つ一方で、時たま純朴な可愛さを見せる賢狼ホロと、商人ロレンスのやりとりが面白い。会話で常に優位に立っているホロが、林檎欲しさに「林檎……食べたいん……じゃが……」素直に懇願するシーンの可愛さは強烈。
ただ経済と通貨が題材だけに、全体的に地味な感じをうけました。銀貨○千枚とあっても、それがどれだけ価値があるのか分かり辛かったのも、盛り上がりに欠けた一因かなあ。まあ異世界のお話なので「円に換算して……」と書かれても拍子抜けしてしまいますが、「銀貨何枚で家が建つ」という目安があっても良かったと思います。
ファンタジー的世界観ながら剣も魔法もない、商人と経済を題材にしたのは確かに斬新。クセはないけど丁寧で読みやすい文章だし、ロレンスとホロの関係も気になるしで次の巻も購読決定です。