“文学少女”シリーズで言及された作品リスト
“文学少女”シリーズ内で引用、または名前が挙がった作品を巻別・ページ毎に分けてリストを作成。既に他の誰かが作ってるだろうなと検索してみたものの、見当たらなかったので、自分がいずれ読むリスト代わりに作ってみました。漏れがあっても気にしない方向で。自己満足以外の何者でもない作業でしたが、ボルヘスの「誰しも知るように、むだで横道にそれた知識には一種のけだるい喜びがある」の言葉のとおり、作業が妙に楽しかったり。amazon等へのリンクは、太宰治のような複数の出版社から出てる作品、すでに絶版となっている作品もあったりで整理が面倒になって断念。
以下の本を全部読破すれば立派な文学少女(少年)になれるかも知れません。なれなくとも保証はしません。しかし遠子先輩、高三の時点でジャンル関係なくこれだけ(実際はもっと読んでるだろうけど)の本を読んでいるとはさすが妖怪……いやいや、さすが"文学少女"です。
“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)
題材:人間失格(著者:太宰治)
P.10
・ポセイドン・アドベンチャー、ハリスおばさん、スノーグース、ジェニイ、雪のひとひら(ポール・ギャリコ)
P.36
・グレート・ギャツビー(フィッツジェラルド)
P.56
・イリアス(ホメロス)
P.57
・愛は突然炎のように(バーバラ・カートランド)
・シルバー(ペニー・ジョーダン)
P.77
・修道院の女神(バーバラ・カートランド)
P.90
・HUMAN LOST、走れメロス、富岳百景(太宰治)
P.91
・駆け込み訴え(太宰治)
P.92
・女生徒(太宰治)
P.236
・葉桜と魔笛(太宰治)
P.237
・雪の夜の話、皮膚と心、ろまん燈籠、恥、グッド・バイ、おしゃれ童子、如是我聞、畜犬談、貨幣(太宰治)
P.238
・お伽草子、斜陽(太宰治)
P.239
・黄金風景(太宰治)
“文学少女”と飢え渇く幽霊(ゴースト)
題材:嵐が丘(エミリー・ブロンテ)
P.10
・しずくの首飾り、空のかけらをいれてやいたパイ、三人の旅人たち(ジョーン・エイキン)
P.11
・ウィロビー館のオオカミ(ジョーン・エイキン)
P.37
・夢十夜(夏目漱石)
P.39
・山月記(中島敦)
P.53
・遠野物語(柳田國男)
P.61
・長いお別れ(レイモンド・チャンドラー)
P.66
・サロメ(オスカー・ワイルド)
P.103
・昼の少年と夜の少女、北風のうしろの国(ジョージ・マクドナルド)
P.104
・ナルニア国物語(C・S・ルイス)
・はてしない物語(ミヒャエル・エンデ)
P.119
・吾輩は猫である(夏目漱石)
P.120
・赤毛のアン(L・M・モンゴメリ)
P.155
・武蔵野(国木田独歩)
P.156
・詩想、初恋、小春(国木田独歩)
P.163
・高慢と偏見(ジェーン・オースティン)
P.205
・八つ墓村、獄門島(横溝正史)
P.211
・王女とゴブリン(ジョージ・マクドナルド)
P.212
・王女とカーディー少年、妖精のすきなお酒、ふんわり王女、金の鍵、ファンタスティス(ジョージ・マクドナルド)
・指輪物語(J・R・R・トールキン)
・不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)
P.213
・かるいお姫さま(ジョージ・マクドナルド)
“文学少女”と繋がれた愚者(フール)
題材:友情(武者小路実篤)
P.7
・野菊の墓(伊藤左千夫)
・舞姫(森鴎外)
P.8
・伊豆の踊子(川端康成)
・たけくらべ(樋口一葉)
P.23
・一房の葡萄(有島武郎)
P.24
・蒲団(田山花袋)
P.29
・愛と死(武者小路実篤)
P.30
・城の崎にて、小僧の神様(志賀直哉)
・生まれ出づる悩み(有島武郎)
・極楽とんぼ(里見紝)
P.119
・ブラームスはお好き、悲しみよこんにちは(フランソワーズ・サガン)
P.158
・ああ無情(ヴィクトル・ユーゴー)
P.159
・若草物語(ルイーザ・メイ・オルコット)
・エルマーのぼうけん(ルース・スタイルス・ガネット)
・モチモチの木(斎藤隆介作、滝平二郎絵)
・月夜のみみずく(ジェイン・ヨーレン)
・大造じいさんとガン(椋鳩十)
・宇宙人の宿題(小松左京)
・海雀(北原白秋)
P.179
・蜜柑(芥川龍之介)
P.248
・詩集(ロバート・ブラウニング)
P.282
・真理先生(武者小路実篤)
P.312
・桜の園(アントン・チェーホフ)
P.314
・メリー・ポピンズ(パメラ・トラバース)
P.315
・あしながおじさん(ジーン・ウェブスター)
・秘密の花園(フランシス・ホジソン・バーネット)
・不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)
“文学少女”と穢名の天使(アンジュ)
題材:オペラ座の怪人(ガストン・ルルー)
P.9
・悲しき玩具、一握の砂(石川啄木)
P.98
・大草原の小さな家(ローラ・インガルス・ワイルダー)
・若草物語(ルイーザ・メイ・オルコット)
・のっぽのサラ(パトリシア・マクラクラン)
P.126
・クリスマス・キャロル(チャールズ・ディケンズ)
P.133
・椿姫(アレクサンドル・デュマ・フィス)
P.134
・三銃士、モンテ・クリスト伯(アレクサンドル・デュマ・ペール)
P.144
・チャタレイ夫人の恋人(デイヴィッド・ハーバート・ローレンス)
・瓶詰地獄(夢野久作)
・眠り姫 官能の旅立ち、眠り姫 歓喜する魂、至上の愛へ 眠り姫(アン・ライス)
P.146
・たけくらべ(樋口一葉)
P.230
・黄色い部屋の謎(ガストン・ルルー)
P.231
・愛の一家(アグネス・ザッパー)
P.280
・ジャッカルの日、マンハッタンの怪人(フレデリック・フォーサイス)
P.313
・谷間(アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ)
“文学少女”と慟哭の巡礼者(パルミエーレ)
題材:銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
P.6
・インスマウスの影(H・P・ラヴクラフト)
P.91
・舞姫(森鴎外)
・赤と黒(スタンダール)
・枕草子(清少納言)
P.94
・注文の多い料理店、風の又三郎、セロ弾きのゴーシュ、グスコードブリの伝記、春と修羅(宮沢賢治)
P.95
・マリヴロンと少女、貝の火、ツェねずみ、双子の星、黄いろのトマト(宮沢賢治)
P.121
・春琴抄(谷崎潤一郎)
P.126
・ピーターラビット(ビアトリクス・ポター)
P.128
・暁弯への嫉妬(宮沢賢治)
P.218
・伊勢物語
P.337
・永訣の朝(宮沢賢治)
P.338
・松の針、無声慟哭(宮沢賢治)
P.340
・雨ニモマケズ(宮沢賢治)
P.378
・青春は美わし(ヘルマン・ヘッセ)
“文学少女”と月花を孕(だ)く水妖(ウンディーネ)
題材:夜叉ヶ池、草迷宮、外科室(泉鏡花)
P.31
・マノン・レスコー(アベ・プレヴォー)
・高瀬舟(森鴎外)
・白鯨(ハーマン・メルヴィル)
P.44
・トニオ=クレーゲル、ヴェニスに死す、魔の山(トーマス・マン)
・ヘルマンとドローテア(ゲーテ)
・青い花(ノヴァーリス)
・ウンディーネ(フリードリヒ・フーケ)
・黄金の壺(ホフマン)
P.45
・アルト=ハイデルベルク(マイヤー=フェルスター)
P.59
・金色夜叉(尾崎紅葉)
・たけくらべ(樋口一葉)
・歌行燈(泉鏡花)
P.61
・照葉狂言(泉鏡花)
P.71
・高野聖(泉鏡花)
P.230
・霧笛(ブラッドベリ)
P.236
・天守物語(泉鏡花)
P.277
・『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』よりミニヨン(ゲーテ)
P.285
・アッシャー家の崩壊(エドガー・アラン・ポー)
P.312
・枯葉の寝床(森茉莉)
“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)上
題材:狭き門(アンドレ・ジッド)
P.6
・詩集(金子みすゞ)
P.33
・赤毛のアン(L・M・モンゴメリ)
P.109
・エーミールと探偵たち(エーリッヒ・ケストナー)
P.145
・舞姫(森鴎外)
P.146
・意志と表象としての世界(アルトゥール・ショーペンハウアー)
P.238
・眠りの精のオーレ・ルゲイエ(アンデルセン童話)
P.269
・アルト=ハイデルベルク(マイヤー=フェルスター)
・トニオ=クレーゲル(トーマス・マン)
・ウンディーネ(フリードリヒ・フーケ)
P.298
・少年の悲哀(国木田独歩)
“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)下
題材:狭き門(アンドレ・ジッド)
P.30
・眠りの精のオーレ・ルゲイエ(アンデルセン童話)
P.51
・舞姫(森鴎外)
・暗夜行路(志賀直哉)
P.85
・秘められた日記(アンドレ・ジッド)
P.131
・遠野物語(柳田國男)
P.138
・銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
P.141
・アルト=ハイデルベルク(マイヤー=フェルスター)
P.174
・人間失格(太宰治)
「神に臨む作家」の要所で登場するアルト=ハイデルベルク。夏休みに半年遅れの誕生日プレゼントとして心葉に買ってもらい、遠子先輩が終業式の日まで残しておいたこの本は、「水妖」から「神に臨む作家」まで通しての影の題材なんでしょうね。