“文学少女”と神に臨む作家【2冊/1,281円】

昨日の夜に読み終えたあと心地よい脱力感に襲われ、しばらく何も出来ませんでした。本当ギリギリまでヘタレだったけど、最後は遠子先輩に代わり謎を"想像"した心葉、一途な恋が叶わなかった琴吹ななせ(彼女が一番可哀想な気も…)、暴走し病んでゆく流人。そして遠子先輩。眠りにつく直前まで、朝の電車内で、仕事中でも彼らのことが頭から離れず、今もまだ心ここにあらずという感じ。ここ数年で私が読んだ小説・ラノベ作品でトップクラスの面白さでした。


今また、第一巻を読み直し始めました。語り手の心葉ではなく遠子先輩の視点を想像しながら。全て読み直したら次は題材となった「人間失格」や「嵐が丘」に触れてみたい。そのあと再び「文学少女」を読んだらまた新たな発見があるかも知れません。それが今から楽しみです。