小説版サマーウォーズ

サマーウォーズ (角川文庫)

サマーウォーズ (角川文庫)

サマーウォーズの小説版も面白いというので、2冊あるうちの角川文庫版を購入。本筋は映画と同じですが、健二が数学オリンピック代表を目指した理由、夏希が健二を頼ろうとした経緯や侘助を慕う理由、そして、なぜ花札勝負で夏希が代表として選ばれたのか、など映画では描かれなかった設定(小説版の作者が付け足したのかもしれませんが)も補完されていて内容を知っていても楽しく読めました。ナツキがOZの管理者「ジョンとヨーコ」からレアアイテムを授ったのも、システムの気まぐれではなく取得条件を達成していたからなのね。


ネットのOZ側から現実世界を混乱に陥れるラブマシーンと、電話によるアナログ回線から状況を収拾しようとする栄との見えない対立の描写も良かった。映画のラブマシーンは単純に「遊び」でしたが、小説版では自らを進化させるために3つの思考ルーチンに沿って行動してるという設定も「なるほど」と思いました。ただの遊びじゃ本当にデジモンとかぶry…。映画を面白いと感じた人ならこちらの小説版も楽しめるんじゃないかと。角川つばさ文庫の方は…読んだ方がいいのかなぁ。【480円】(100円引きのポイント券使用)