一日“二冊”、文学少女【2冊/1,281円】

通勤時間と夕食後の時間に一冊、風呂に入ってから寝るまでに二冊目を読了。今週中には全て読み終わりそう。残り二冊で終わりかと思うととても寂しいけど、読む手は止まらない。

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

朝倉美羽編、いや井上ミウ編というべきか。中盤までは井上の態度と美羽の行動にイライラし、事故の場面では「これどう締めるんだよ」と呆然としてしまい、琴吹さんが嘘を見抜くまでしばらくヘコんでました。芥川くんは美羽のどこを好きになったんだろう。また表裏のギャップに心惹かれたんでしょうかね。世に出なかったラストシーンと何回も改稿を重ねた銀河鉄道の夜をつなぎ合わせた遠子先輩の想像は見事の一言。


“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)

夏といえば旅行、別荘、ホラーetc。とことん怖がる遠子先輩が可愛すぎる。舞台も変わり心葉のトラウマがほとんど発動しなかったおかげか読んでいて心苦しくなる事もイライラする事もなく、シリーズでいちばん純粋にミステリーを楽しめました。代わりに時折、意味深な態度を見せる遠子先輩が切なくて仕方なかったですが。「巡礼者」と今巻にある最後の文章が、「これでもか」というくらいに遠子先輩との別れフラグを暗示してるのが嫌だなあ。
麻貴先輩と結婚するのはやはり「彼」なのか。心葉たちが見た裸で抱き合う男女(の幽霊)、二人して蚊に刺された跡をつけて風呂上がりと、麻貴先輩はどのレベルまでお礼をしたんですか。